山陰のほぼ中央に位置する島根県の県庁所在地・松江市は、宍道湖や中海を抱く「水の都」として有名です。 2017年には島根半島と宍道湖中海圏域が日本ジオパークの認定を受けるなど、松江城をはじめとして多くの人が観光に訪れるようになりました。 そこで気になるのが松江市の交通事情です。 弊社は松江市の賃貸物件をご紹介している関係から交通事情には精通しているので、ここで分かりやすく解説してみましょう。
□松江市内のバス
まず、バスについては市交通局と民間の一畑バスの2つが運行しており、市交通局は市立病院・平成町車庫、松江駅方面を起点として平成ニュータウン方面へ向かう第1路線、あじさい団地へ向かう第2路線、大海会・八束町方向の第4路線、松江しんじ湖温泉駅へ向かう第6路線、馬潟・竹矢を起点として松江しんじ湖温泉駅へ向かう第3路線があります。 他に南北を循環している循環線、朝日ヶ丘を起点とする朝日ヶ丘線と法吉を中心とした法吉ループの合計9路線があります。 その他、市内各地域内を走るコミュニティバスの運行もしています。 一畑バスは、一畑本社を起点としてマリンゲートしまねに行くマリンゲート線、美保関ターミナルに向かう万原線、大東駅に向かう大東線、松江しんじ湖温泉駅と八雲車庫を結ぶ八雲線など、合計8路線の運行です。
□松江市内の電車
もうひとつの公共交通機関である電車については、JRと一畑電車があります。
*JR
JRは山陰本線松江駅を中心に上りは米子・鳥取・岡山方面、下りは出雲市・浜田方面となっており、上りは朝5時7分の岡山行きを始発に最終は23時51分の米子行まで、各時間帯2本から3本の電車が運行していますが、通勤時間や通学時間帯には最大5本のダイヤとなっています。下りは6時13分の新山口行きを始発に最終の出雲市行きまで、各時間帯平均3本の運行です。
*一畑電車
一畑電車は松江しんじ湖温泉駅と出雲大社前、電鉄出雲市間の2系統で運行し、松江しんじ湖温泉駅の始発は朝6時26分発、最終は22時30分となっており、出雲大社前行きは休日の朝9時台から15時台の1時間に1本のみの運行となっています。 一畑電車と一畑バスは地域における交通手段の確保と利用促進のために、沿線自治体の松江市と出雲市、島根県で構成している協議会で、それぞれを基幹路線として沿線のまちづくりや観光の促進に向けて運営を開始しました。 運営企業である一畑はこのほかにも観光やレジャー、百貨店など幅広く、市内を中心に活動しています。
このように、公共の交通機関は他の地域に負けないほど充実しているのが松江市の特徴です。