皆さんは、賃貸物件を探すときに、構造について気になったことがありますか。 賃貸物件を紹介している広告には、木造や鉄骨などの構造が書かれていますよね。 実は、これらの構造には、それぞれ特徴とメリットがあります。
そこで今回は、賃貸物件の構造別のメリットをご紹介します。
□賃貸物件は木造と鉄骨どちらがおすすめか
賃貸物件の構造は、大きく木造と鉄骨造に分かれます。 鉄骨造の類型として、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造もあります。
木造は、日本古来より採用されている建物の構造で、神社やお寺の建設に使われているため有名ですよね。 近年は、低コストで建物を建てられるため、アパートや平屋などによく採用されています。 また、素材を生かした温かい雰囲気の家になるため、デザイン住宅の建設にも人気ですね。
一方で、鉄骨造は、重量鉄骨構造と軽量鉄骨構造に分けられます。 重量鉄骨構造は、鋼材の厚さが6ミリ以上のものを指します。 コンクリートを使わないため、建物の軽量化のために使われることが多いでしょう。 また、粘り強くしなやかである特徴を活かして、体育館や高層ビルに採用されています。
軽量鉄骨構造は、鋼材の厚さが6ミリ未満のものを指します。 しなやかさが特徴で、地震が起こると建物が大きく揺れてしまいますが、粘り強く耐えられます。 そのため、鉄骨が折れにくく、建物が完全に倒壊してしまう危険は少ないでしょう。
鉄筋コンクリート造は、引っ張られることに強い鉄筋と圧縮されることに強いコンクリートを組み合わせて、それぞれの素材の弱点を補うために一体化された構造です。 その強度を活かして、建物の重要部分である柱や梁などに用いられます。 コンクリートを使用しており重いため、中低層までの建築に使われることは多いでしょう。
鉄骨鉄筋コンクリート造は、鉄筋コンクリート造の構造に加え、支柱となる鉄骨を組み合わせた構造です。 そのため、耐久力と粘り強さを兼ね備えたハイブリットな特徴を持っています。 その特徴を活かして、より高層の建物の建築に用いられることが多いでしょう。
このように、木造と鉄骨造には、様々な種類があります。 一概に、どれが良いとは言えませんが、賃貸に住む上で、物件の構造を知っておくことで、ある程度候補を絞られます。 主に立地や間取りを元に賃貸を選ぶ方が多いと思いますが、構造について理解しておくことで、より良い物件選びができるでしょう。
□木造と鉄骨のメリットとは
各構造の特徴をご紹介しましたが、それぞれ異なるメリットが存在します。
*木造のメリット
木造のメリットは、材料費の安さです。 材料費が安いと建築コストも安く抑えれるため、その建物の家賃は安く設定されます。 そのため、安く賃貸を借りたいとお考えの方は、木造の物件に絞り込んで探すと理想の物件を見つけやすいでしょう。
木造は、日本の気候風土に適しており、室内の湿度を調整しやすく、通気性も優れています。 乾燥が心配な冬に、木は蓄えていた水分を空気中に放出し室内の湿度を維持できます。 梅雨の季節は、湿気が多い室内の水分を吸収してくれます。
また、木造の建物では、耐火性、耐震性の心配をされる方が多いでしょう。 木造は燃えやすい反面、木は燃えると炭に変わるため、燃え尽きるまでに時間がかかります。 つまり、倒壊するまで時間がかかり、その間に避難できます。
耐震性に関して、木は軽量でしなるため、揺れを吸収しやすいです。 そのため、耐震性が全くないというわけでもありません。
防音に関しては、他の構造に比べて生活音が聞こえやすいかもしれません。
*鉄骨造のメリット
鉄骨造は、木造に比べて防音、耐火性、耐震性が多少優れています。 ただし、鉄骨は火災で変形してしまう可能性が高く、建物が倒壊する恐れがあります。 家賃に関しては、木造に比べて少し高くなることが多いです。 遮音性も後述の鉄筋コンクリート造に比べると効果が低く、鉄骨造でも騒音対策には気をつけましょう。
□鉄筋コンクリート造と鉄骨鉄筋コンクリート造のメリットとは
コストパフォーマンスの高さが売りの木造、鉄骨造ですが、最近建てられている物件の構造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造が多いです。
*鉄筋コンクリート造のメリット
鉄筋コンクリートは、前述の構造に比べ遮音性が高いです。 室内で、適度な音量で音楽を聞いたり、足音や物音などの生活音も気になりません。
また、使用されるコンクリートは、不燃性で耐火性も優れています。 耐震性に関しても、建物倒壊のきっかけになる接合部の点がないため、揺れの力を分散できます。
このように、構造上の質は、かなり向上される反面、コストがかかるため家賃が高くなります。
*鉄骨鉄筋コンクリート造のメリット
鉄骨鉄筋コンクリート造は、全ての構造の中で最も耐火性、耐震性などに優れています。 もちろん遮音性も十分で、生活する上で音を気にする必要はありません。 その代わり、家賃も全構造の中で最も高いです。
□まとめ
ここまで、賃貸物件の構造別の特徴、メリットをご紹介しました。 今回の記事から、ご自身に合った構造を見つけて、それを中心に賃貸物件を探しましょう。 当社は、松江市にて賃貸マンション・アパートの取り扱いを行っております。 賃貸で何かお困りのことがございましたら、気軽にご相談ください。