賃貸で暮らしたことがない方にとって、洗濯機が室内にあるか室外にあるかで何が異なるのか、どちらが良いのか気になるところですよね。 そこで今回は、賃貸の洗濯機置き場は室内か室外のどちらが良いか解説いたします。
□洗濯機置き場は室内か室外のどちらが良いのか
結論から申し上げると、どちらが良いかは一概に言えません。
それは、室内の場合と室外の場合のどちらにもメリット、デメリットが存在するからです。 メリットとデメリットを知った上で賃貸物件を選ぶことで、失敗や後悔を防ぐことができます。
では、室内と室外のそれぞれのメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
*室内洗濯置き場の場合
比較的新しい物件ではこちらのタイプが多く見られますが、室内洗濯置き場の場合のメリットは主に2つあります。
1つ目は、周囲への騒音を心配しなくて良い点です。 ある程度の防音対策がされている部屋であれば、周囲への騒音を気にする必要はありません。
2つ目は、室外洗濯置き場の場合に比べて寿命が長い点です。 洗濯機自体は多少の雨やホコリに耐えられるようになっていますが、雨やホコリの影響が少ない室内の方が長持ちしやすいと言えるでしょう。 汚れも、外に置いている場合と比べて付きにくいのでメリットと言えます。
次にデメリットですが、こちらも主に2つあります。
1つ目は、部屋のスペースが狭くなってしまう点です。 最近は、洗濯機も小型化が進んでいますが、それでも一定のスペースは必要なものなので、間取りによっては狭いと感じてしまう可能性があるでしょう。
2つ目は、2階以上に住んでいる場合、水漏れが起こった際に下の階の人とのトラブルにつながる可能性がある点です。
室内洗濯置き場では、このようなメリットとデメリットがあります。
*室外洗濯置き場の場合
比較的古い賃貸物件に見られるのが室外洗濯置き場ですが、メリットは主に3つあります。
1つ目は、そもそも築年数が経っている物件であることが多いので、家賃が安い傾向にあります。 家賃の安さを重視している方であれば、そういった視点からも考えてみると良いでしょう。
2つ目は、水漏れが起きても下の階の人に迷惑がかかりにくい点です。 室外に洗濯機が置いてある場合は、大抵ベランダに置いてある場合が多いので、排水管を通して水が流れていくことから、下の階の人に迷惑がかかるリスクは低いでしょう。
3つ目は、洗濯機を回している間も室内で静かに過ごせる点です。 洗濯機を回している間は窓を閉めておくことで、洗濯機の音をあまり気にすることなく過ごすことができます。
そして、デメリットも主に3つあります。
1つ目は、盗難のリスクが高い点です。 やはり、洗濯機が外にあると盗難などで狙われやすくなってしまうと言えるでしょう。
2つ目は、周囲に音が響く点です。 洗濯機を回している音が周囲の住宅に聞こえるため、騒音の問題に発展してしまう可能性があります。 夜中に回してしまうと、そういった問題が起こりやすいので、できるだけ日中に回す必要があるでしょう。
3つ目は、故障や劣化がしやすい点です。 洗濯機が、外の雨やホコリにさらされたままの状態になっているので、室内に置く場合と比べるとどうしても故障や劣化がしやすくなってしまいます。
これらが、室外洗濯置き場のメリットとデメリットです。
また、そもそも洗濯機を買おうか迷っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 洗濯機を買う場合と、コインランドリーで洗濯する場合ではどちらの方が安いのでしょうか。
洗濯機の購入費用とコインランドリーの利用料金で比較すると、洗濯機の価格にもよりますが、大体1年以上住み続け、洗濯機を使う場合は洗濯機を購入した方がお得です。 一方で、1年未満でまた引っ越してしまうという方であれば、コインランドリーを利用した方が安くなります。
ご自身がどれくらい暮らすのかによって、洗濯機を購入するか、コインランドリーを利用するかを考えた方が良いでしょう。
□洗濯機置き場のチェックをしよう
後々のトラブルの防止のためには、物件の内見時に洗濯機の位置と洗濯機パンを調査しておく必要があるでしょう。 洗濯機パンとは、洗濯機置き場に敷いてある排水溝が付きのプラスチック板のことを指します。
まずはそのサイズを調べましょう。 測るのは外寸、内寸と縁の高さです。 外寸はパンの縁までを含めた外側の長さのこと、内寸は内側の長さのことを指します。
これらを調べて、そのパンのサイズに合うサイズの洗濯機を探すようにしましょう。
また、排水溝の位置も調べておきましょう。 排水溝と洗濯機の排水ホースの位置次第では、後から調整が必要になる場合もあり、そうなってしまうと面倒です。
これらを内見時に調べておくことで、未然にトラブルを防ぐことができます。
□まとめ
今回は、賃貸の洗濯機置き場は室内か室外のどちらが良いか解説いたしました。
室内も室外もそれぞれメリット、デメリットがあり、何を重視するかをしっかり考えて検討するようにしましょう。